盗撮などの事件に関する情報を配信してまいります。

盗撮速報

盗撮事件

「バレるかも」の恐怖が快感に なぜ人は盗撮にハマり、抜け出せなくなるのか

投稿日:

なぜ人は盗撮をやめられないのか? 精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんは著書『校内盗撮』にて、単なる性欲ではなく、落語の「緊張と緊張の緩和」にも通じる「脳の依存メカニズム」から、盗撮依存の実態と再発防止策を解説しています。今回、そんな興味深い研究結果を同書よりご紹介します。

【図2-1】盗撮データの使用方法 ※本稿は、斉藤章佳著『校内盗撮』(集英社インターナショナル)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

なぜ人は盗撮にハマるのか。依存症としての盗撮を理解する上でポイントになるのが、「〈緊張〉と〈緊張の緩和〉」という考え方です。

この〈緊張〉と〈緊張の緩和〉とは、もともとは落語家の桂枝雀さんが唱えた笑いの理論です。たとえば葬儀など厳粛な場では、「お坊さんの頭にハエが止まった」など、ごく些細なハプニングですら参列客の笑いを引き起こすきっかけになりえます。このように、場の空気が張り詰めているとき(緊張)に、ふっと和ませる(緊張の緩和)ことで、笑いが生まれる現象。これが〈緊張〉と〈緊張の緩和〉です。プロの漫才師やお笑い芸人の「ネタ」も、基本的にはこのフォーマットに則っているといわれています。

そしてこれは、盗撮を繰り返してしまうメカニズムにもよく当てはまります。盗撮を実行する直前の期待、そして加害者は「やりたい」という欲求と「見つかったらどうしよう」という激しい葛藤に苛まれ、極度の緊張状態に置かれます。

その後、被害者や周囲に気づかれることなく盗撮を終え、人目につかない場所で画像や動画を確認した瞬間、その緊張感は安堵感や達成感へと変わります。まるで振り子が急激に振れるように、緊張が緩和へと変わるとき、脳内では職場や家庭でのプレッシャー、将来への不安、生きづらさといった苦痛が一時的に遠ざかる感覚になるのです。先ほど例に挙げた校内盗撮を繰り返していた田中氏も、筆箱に隠し入れていたスマホのデータを確認した瞬間、この〈緊張〉と〈緊張の緩和〉による達成感や優越感を得ていたに違いありません。

こうしたメカニズムは盗撮に限らず、あらゆる依存症に共通するものです。アメリカ精神医学会の診断基準である「DSM -5」においても、万引きがやめられない「窃盗症」の基準として、「実行直前の緊張の高まり」と「実行時の快感や満足、解放感」が明記されています。万引きをする前のヒリつくような〈緊張感〉と、万引きを終えた後の「バレなかった」という〈緊張の緩和〉。このスリルそのものにハマって、やがて欲しくないのに万引きをしてしまう。この感覚は、窃盗症でない方にもイメージしやすいと思います。

PHPオンライン - 2026/08/12 11:53


 

-盗撮事件

Copyright© 盗撮速報 , 2026 All Rights Reserved.