先週報道された盗撮に関するニュースに触れてまいります。
新型コロナウイルス感染症の影響のためか、事件を含めた盗撮に関するニュースがほとんど出ていません。新型コロナウイルス感染症関連のニュースの方に割かれていて盗撮に関するニュースが減っているだけなのかもしれませんが、盗撮できる機会が失われて事件自体が減っているという可能性もあるでしょうか。
携帯電話で浴室内を撮影か 熊本県宇城市で盗撮やのぞき被害が多発
熊本県警宇城署は1日、宇城市松橋町の民家で4月30日夜、携帯電話で浴室内を撮影される盗撮容疑事件が発生したとして、メールで注意を呼びかけた。署によると、同町内では同じよう盗撮やのぞきの被害が多発しているという。
引用元 : 西日本新聞 2020年5月1日 11時5分配信
全国を対象とした緊急事態宣言に伴って自宅で仕事を行うテレワークが推奨され、また、これに先立って全国で一斉休校されており、さらに不要不急の外出を自粛する要請も行われているので盗撮できる場や状況が相当減っていると推測できます。通勤通学という平常時であれば誰しもが避けがたい外出が無くなるだけでも公共の場所における盗撮はやりづらくなることでしょう。
他の人と社会的距離を保つという事も推奨されていますのでおそらく電車内での痴漢などもかなり減っているのではないかと思われます。
そうなってくると自宅にいるところを狙おうという輩も出てくるでしょうからこの記事で警戒されているような民家盗撮などが増えてきているのかもしれません。主に風呂やトイレが狙われるでしょうから夜間は特に注意した方が良いと思われます。
時間や場所によっては外出しているだけで目立つという状況もあり得ますので、現場付近の防犯カメラ等に捉えられていれば被疑者の特定は案外容易かもしれません。コロナで忙しいなどと思われては犯罪件数が増加する事になりかねませんので、警察としてもこうした自宅にいるところを狙った犯罪は厳しく取り締まっていくのではないでしょうか。
女性盗撮の罪で元警官略式起訴 長崎区検
長崎区検は1日、ホテルの客室内でデリバリーヘルス(派遣型風俗店)の女性を盗撮したとして、県迷惑行為等防止条例違反容疑で書類送検された県警本部の元巡査長の男性(28)を略式起訴した。男性は先月、処分を受け、依願退職している。
長崎地検などによると、男性は2019年4月から20年1月にかけ、県内のホテルで2回にわたり、それぞれ別の女性を、小型カメラで盗撮した疑い。当時、新上五島署に勤務していた。
引用元 : 長崎新聞 2020年5月1日 11時12分配信
先月の記事で取り上げていた警察官による風俗嬢の盗撮事件の続報ですが、どうやら略式起訴されていたとのことで身内裁定は無く普通に処分されていたようです。既に依願退職もしているようなのでそれと引き換えに不起訴という事もあり得るかと思っていましたが長崎県警も検察官も厳しい姿勢で臨みました。
先の記事でも述べている通り、迷惑防止条例違反は非親告罪なので盗撮被害に遭った風俗嬢がどこの誰なのかわからなくてもいいわけですが、風俗店も警察の縄張りですので調べればすぐに被害者の風俗嬢の特定はできたと思われます。被害届を出してもらって処罰するための証拠を揃える事自体は容易だったのではないでしょうか。
立件した分だけで2回の盗撮があり、もしかすると他にも盗撮したデータ等はあった可能性はありますが、一度きりではなかった事も影響しているのかもしれません。
この記事では略式起訴されたという事までは報じているものの罰金の額については確認できませんが、2回にわたりそれぞれ別の女性を盗撮したとされているところから2件での略式起訴という事かもしれませんので30万円程度では済まされず50万円といったところなのではないでしょうか。